歯を食いしばると運動パフォーマンスは本当に上がる?
- 2023/01/27
代表の新村です!
コラム『歯を食いしばると運動パフォーマンスは本当に上がる?』
歯を食いしばると力が入る。
噛み合わせを良くしてより力が入るようにマウスピースをはめる。
その昔、誰かが言った事で当たり前の様に思っていたことですが、果たしてそれは本当に正しいことなのでしょうか?
結論から言うと…どちらとも言えないが正解です 笑
どういうことかと言いますと、
結局大事なのは顎の固定力で、しっかり顎を固定出来る筋力が有れば、口を開けていても運動パフォーマンスに影響は無いということです。
私の感覚としても、確かに力を入れているからといって、常に歯を食いしばる訳では無いですね!
例えば私のウエイトトレーニングで言えば、
コンセントリック収縮の時(筋肉を自発的に縮める)よりも、
エキセントリック収縮の時(他力で引き延ばされている時)の方が歯を食いしばっています。
つまり、複雑に筋肉を操作する時は筋肉の連動が必要なので、食いしばりによる緊張は邪魔になるのではないかと考察します。
なので、全身を使うようなトレーニング(ファンクショナルトレーニング)も基本的に歯を食いしばるイメージは無いですね。
格闘技ではどうだったかなと考えてみると、
例えば何か物体を殴り付ける時、
拳が当たるまでは噛み締めていなく、当たる瞬間の一瞬だけ噛み締めています。一瞬だけです。
それはどちらかと言うと、より力を込めるためというよりも、身体全体を食いしばりの緊張により固めて、エネルギーを逃すことなく相手に伝えるためのものです。
相手に組み付いて争う時、
投げる瞬間、投げに耐える瞬間だけ、歯を食いしばります。
体を緊張して固める事によって、相手により多く力を伝えて投げを行ったり、相手の投げを弾き飛ばします。
一連の筋肉の緊張と弛緩が、体の操作にはとても大切なことですね。
ということで今回の結論をまとめると、
【力が入るか入らないかは歯の噛み締めよりも顎の固定力が大事】
【噛み締めると体の緊張を生み、噛み締めないと緊張が緩む】
【運動のパフォーマンスを向上させるためには、この緊張と弛緩を上手く活用する】
皆さんも、何気なく運動中に行ってる行動を少し深く考察してみて、よりパフォーマンスを向上させてみてください!
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